そろそろ学生さんは夏休みですね。
読書感想文の課題が出ている人も多いのではないでしょうか。
どんな本を読もうか悩んでいる人もいるかもしれませんね。
そこで、今回は私が学生にときに実際に読んでいた本や、読書感想文にオススメだなと思う本を紹介していきたいと思います!
紹介するのは以下の小説3つです。
①かのこちゃんとマドレーヌ夫人
②青少年のための小説入門
③島はぼくらと
では早速、それぞれの紹介をしていきますね。
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目学
KADOKAWA 発売日 : 2013-01-25 |
小学生の頃に、私が初めて読んだ”児童書ではない小説”です。
それまでは、青い鳥文庫や、小学校高学年向けの海外児童書などを好んでよく読んでいました。
小学校の図書館にある本は大体読破して、大人向けの本にも挑戦してみたいなと思っていた小学校4年生の時に、親と本屋さんに行った際、タイトルに惹かれて買ってもらったのが、『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』でした。
大人が読むような小説だ!と意気込んで読み始めましたが、内容が小学生の女の子とお話ができる猫ちゃんを取り巻く日常の出来事を題材とした物語だったので、とても読みやすかったのを覚えています。
小学4年生でも楽しく読み進められるようなお話で、読書が苦手な人でもスーッと読むことができる作品だと思います。
小学校高学年から中学生にかけて、児童書から小説に移行したいという人に特におすすめの本です。
『青少年のための小説入門』久保寺健彦
集英社 発売日 : 2021-08-20 |
中学校受験に失敗した中学生が、ディスレクシアのヤンキーとタッグを組んで小説を書くという物語です。
設定からして結構ぶっ飛んでますが、これがまあ面白い。
タイトルに、”小説入門”とある通り、作中にはさまざまな名作の小説が引用されています。
夏目漱石や芥川龍之介など日本の有名な作家から、ドストエフスキーやサリンジャーなど海外の作家まで、幅広く取り扱われています。
ディスレクシアのヤンキーのために、中学生が一つ一つ作品を朗読して聞かせるのですが、その度に実際に私もその作品を読んでみたくなってしまいます。
さまざまな文学作品に触れているので、教養をつけるのにも向いているかもしれませんね。
そもそもディスレクシアという障がいについても、この作品で初めて知りました。
ディスレクシアは学習障害の一種で、生まれつき文字の読み書きに困難がある疾患です。
日本では人口の約7%がディスレクシアと言われているそうで、思ったよりも多いなと感じました。
話の展開も面白くて、はじめのページを開いた時から、一字も読み落としたくないと思えるような作品でした。
中学生や高校生におすすめです。
『島はぼくらと』辻村深月
講談社 発売日 : 2016-07-15 |
私が学生の頃、初めて通販で購入した本です。
というのも、タイトルを新聞かネットか何かで知って本屋さんを何軒も回ったのですが、どこにも取り扱いがなく、親に相談して通販サイトで探して購入したのです。
とまあ、それはおいておいて・・・。笑
この作品は、島で生活している高校生4人にスポットを当てた物語です。
青春時代ならではの葛藤や、島という小さなコミュニティでの人間模様などを感じることができます。
私は都会の生活しか知らないので、この作品を通して初めて島の感覚というものを擬似体験できたような気がしています。
島の子供達は、進学とともに島を出ることになったり、はたまたIターンで島にやってくる人がいたり・・・。
さまざまな人がいるんだな〜と学生ながらに感じた記憶があります。
また、この作品は装丁も魅力的です。
ハードカバーの単行本を購入したのですが、綺麗な海と高校生4人の姿が描かれていて、とても素敵なんです。
絵のタッチは水彩っぽい感じで、島の海ってこんなに透き通っているのかぁと、想像が膨らみます。
こちらも中学生や高校生におすすめです。
まとめ
以上おすすめの3冊を紹介しました。
どれも読みやすく、自分なりの考えをまとめやすい本となっているので、読書感想文で何を読もうか迷っている人にはとてもおすすめです。
もちろん、読書感想文の課題が出ていなくても、ぜひ読んでほしい作品でもあります。
私と一緒に、教養のある人になるべく、読書を楽しみましょう!
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