今回紹介する本は、『夏目漱石解体全書』。
時間を潰すために入った蔦屋書店で、面出し陳列されていて気になったため購入しました。
ちなみに私は夏目漱石に詳しいわけではないですし、特別思い入れがあったわけでもありません。
とにかく表紙を見てただ気になっただけ・・・。笑
学生時代に読んだ夏目漱石
夏目漱石といえばみなさんどのタイトルが思い浮かびますか?
私は、『こころ』と『夢十夜』が思い浮かびました。
といっても、ちゃんと読んだことがあるのがこの2作品しかないのですが…。笑
どちらも学生時代に読んだのでうろ覚えではありますが、特に『夢十夜』はなんともいえない不思議な世界観で、印象に残っています。
夏目漱石を知らなくても面白い
たった2作品しか読んだとがなく、内容もうろ覚えの私ですが、『夏目漱石解体全書』は本当に面白く読み進めることができました。
どちらかといえば、夏目漱石の入門書のような立ち位置にあたる書籍かなと思います。
夏目漱石がどのような人生を歩んだのかや、夏目漱石まわりのうんちく、当時の書籍の装丁などまで、さまざまな観点から夏目漱石を見ていくことができます。
コラムもあり、当時の社会情勢や考え方なども窺い知ることもでき、とても面白かったです。
文章だけでなく、漫画やイラストもふんだんに使われているので、活字が苦手だという人でも読みやすいですよ〜。
本書の構成
本書の構成を簡単に紹介すると、
・夏目漱石の来歴
・夏目漱石ゆかりの地
・夏目漱石の人間関係
・夏目漱石の作品
といった感じです。
夏目漱石の人間関係を知れる章では、名だたる著名人が人物相関図に並んでいて、これみんな知り合いなんだぁ、と驚きました。
文学界も案外せまいのかも?
本書がおすすめの人は?
個人的には、高校生や過去に夏目漱石作品を読んだことのある大人におすすめです。
夏目漱石に詳しい人が読むと、少し物足りないのかなと感じましたが、夏目漱石初心者にはとても読みやすい本です。
高校生くらいの学生さんだと、授業で夏目漱石の作品を読むことがあると思いますが、はじめは「とっつきにくいな」と感じるのではないでしょうか。
私は実際授業で『こころ』を読んだときに、あまり興味をそそられる感じがありませんでした。笑
もしも当時、本書に出会えていたら、夏目漱石のイメージも変わってもっと意欲的に読み進められていたかもしれません!
ちなみに、『夢十夜』は興味深く読み進めていました。
違いはなんだったのか…。笑
まだ、夏目漱石作品に触れていない人は、本書にある作品紹介を参考にはじめの一冊を見つけることができると思います。
また、本書には漱石ゆかりの地を巡る、1日ツアーも紹介されています。
大人の方であれば、旅行がてらゆかりの地を楽しむのもよし、子供であれば、ゆかりの地で資料を集めて自主学習にするのもよしです!
増補版もあります
私が読んだのは2017年出版のものですが、増補版も2024年に出版されています!
こっちの方が読みたかった…。( ; ; )
読みたい方は、こちらがおすすめです。
私が購入した2017年出版のはこちら
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