【映画】長編アニメーション『駒田蒸溜所へようこそ』感想 | 働くって大人になるってこういうこと

 Amazonプライムであなたへのおすすめに出てきた『駒田蒸留所へようこそ』を視聴しました!

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ウイスキーは比較的好きなのですがあまり詳しくはないので、どんなもんかな〜と気軽に見始めました。

意外と面白く、ちょうど良い長さの作品だったので、紹介してみようと思います!

※本記事は、お酒を題材にしたアニメーションの感想記事ですが、未成年の飲酒は固く禁止されていますので、お酒は成人してから楽しむようにしましょう。

また、成人であっても飲み過ぎなどは厳禁!

教養人として、嗜み方にも注意していきましょう。

『駒田蒸留所へようこそ』のあらすじ

先代から若くして駒田蒸留所を継いだ駒田琉生は、注目される女社長でありながらも前途多難な蒸留所を建て直すため日々奮闘していた。

そんな中、自身の仕事にやる気を見出せないニュースサイトの記者・高橋光太郎とともに仕事をすることになる。

適当な仕事をする高橋に対し、大人な対応を見せる駒田だが、一緒に仕事をしていくうちにお互い歩み寄るようになる。

駒田が奮闘していた”幻のウイスキー”作りにも協力的になる高橋。

果たして幻のウイスキーは復活できるのか。

制作はP.A.WORKS

アニメーション映画ということで、気になる制作会社を調べてみると、P.A.WORKSでした。

P.A.WORKSの作品だと、

・Buddy Daddies(2023)

・さよならの朝に約束の花をかざろう(2018)

・RDG(2013)

・TARI TARI(2012)

などをよく見ていました!

どれも面白くて好きな作品ばかりなのですが、特に『さよならの朝に約束の花をかざろう』は涙が止まらないくらい感動したアニメーション映画でした。

どの作品も、登場人物の感情の表現の仕方がリアルで、自分に落とし込みやすいという点が印象的です。

そんなアニメ制作会社さんの、「お仕事シリーズ」の最新作である『駒田蒸留所へようこそ』ですが、なんと国際映画賞にも複数出品されている作品だそうで。

ジャパニーズウイスキーを題材にしているので、海外にもヒットしているのでしょうね。

高橋の最初の態度がかなりやばい

さて、ここからは超個人的感想のお時間。

まず最初にイラッ(笑)としたのが、ニュースサイトの記者・高橋の態度!

いくらなんでも態度がなってないだろう!というか、常識的に考えてあり得ない行動が多いです。

最近の若者って世間的にはこんなふうに見られてるのかな、なんて思うと悲しくなるほどに、高橋はイラッとくる人間でした。

取材に関する事前調査もしないし、取材相手の会社名間違えるし、こんな新人イヤだー!ってなりました。

鑑賞者の気持ちは、駒田の幼馴染で蒸留所の広報担当である、河端という登場人物が代弁してくれているので、それがなかったらもっとイラッとしていたかもしれません。

ただ、駒田蒸留所と一緒に仕事をするにつれ、なんともコロッと(?)改心し、一生懸命仕事をするようになったのはとても気持ちよかったですが。

改心後にしてしまう失敗も、その後の上司のフォローもリアルだなぁなんて思いました。

駒田のテイスティングノート

それから気になっていたのは、駒田のテイスティングノート!

作中では一部しか公開されなかったので、全部読んでみたい!

駒田が「人にはとても見せられない」と語るテイスティングノートですが、個人的には全部読みたいくらいとても魅力的でした。

お酒の味をあんな風に書き留めておけるなんて、蒸留所の経営よりも天才的な才能がそこにあった!って感じです。

気になる人はぜひ本編で確認してみてください!

一時停止して確認するのがおすすめです。(笑)

そもそもウイスキーについての勉強になった

蒸留所と醸造所の違いもよく知らなかった私ですが、本作を見て少し勉強ができました。

先述した、テイスティングノートというものがあるというのも初知りでした。

子供の頃、家族旅行でニッカの工場見学など連れて行ってもらっていたのに、何も覚えていないもんだなぁ〜なんて思いましたが。

エンドロールに名だたる酒造メーカーが出てきたので、相当取材をしたんだなぁとわかりました。

この作品をきっかけにウイスキーを勉強するのも楽しそうです。

働くこと、家族のこと、仲間のこと

この作品では、人と付き合いながら働いて生きることを学べるような気がしました。

特に、働くということは、高橋を通して考えさせられるものがありました。

(あんなにイラッとさせられていましたが・・・。笑)

必ずしも好きな職業ができるわけではないし、やりたいと思ってやっているわけでも無いけれど、多くの人が置かれた場所で頑張っている、ということを改めて認識させられます。

以前、小説の感想文でも"大人になる"ことについて言及したことがあったのですが、『駒田蒸留所へようこそ』では、別ベクトルで”大人になる”について教えてもらえた気がします。

大人になるってなんだろう『その扉をたたく音』感想 - 教養のある人になりたい私の読書感想文

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作品の長さがちょうど良い

個人的によかったなぁと思う点の一つに、作品の長さがあります。

今作は、およそ91分の作品でした。

お話のテンポもちょうど良くて、途中だれることなく視聴することができました。

最近海外の長編を見ることが多く、長いのが辛いかも・・・、なんて思っていたのですが、1時間半くらいだと構えることなく見れるのでよかった。

画も綺麗ですし、アニメは普段見ないという人でも、スッキリ見ることができると思います!

気になる人はぜひ。

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